土偶も毎回ゼロから作るのは結構大変なんです
「型があればきっと楽なんだろうなあ」
「ていうか、型を作るのってなんか楽しそう」
まあ、そんな軽いノリでやってみました。
調べる
まず、
なんとなくネットで「石膏 型 作り方」的な検索をかけて
HPやら動画やらを見まくりました。
「難しそう」
よりも
「大変そう」
「めんどくさそう」
という印象。
で、
大きく分けるとシリコン型と石膏型があるようで
どちらにするか市場調査に出ました。
買いに行く
ヨドバシカメラ秋葉原の6Fにそれっぽいコーナーがあった気がしたので行ってみました。石膏は置いてなくて、シリコン系の材料とかキットとかがありました。種類が結構あって、値段も割と高い、そんな印象でした。とりあえず、保留。
次に、東急ハンズに。ありました、石膏。安いです。1キロ400円くらいからあります。説明書を見てもそんなに難しげではありません。400円なら失敗してもいいか、と早速購入。
買ったのは、吉野石膏販売株式会社の「工作用石こう1Kg」
パッケージには「かんたんにつくれちゃう!」と書いてあります。心強い。
なかなかハンズとか行けない方は、こちらとか。
原型を作る
型を取るにも原型がないと型の取りようがありません。
既に作った作品を使うことも考えたのですが、あちこち複雑な出っ張りがあり、型からスポっと抜けないものばかり(どこかが引っかかってしまう)。
ネットで見たプロの技は、型を何分割にもして、どんな形状でもうまく外せるようにしてあったりします。でもそんなのいきなり出来ない。
仕方ないので、シンプルな形の原型を作ってみることにしました。
使った粘土は、彫塑用粘土(東急ハンズで200円位)。
これを使った理由は、安い、乾くと固まる、削れる、水を含ませれば再利用できる、です。石膏型取り用に向いているかどうかはわかりません(笑)
極めてシンプルな、単純なものを作ってみました。
馬です。
まあ、これでも十分シンプルなんですが、耳がちょっと厳しいかなあ?
ということで、耳は後付することにします。
のっぺらーな馬になりました。
真ん中に線を引いているのは、型をここで分割するための目印です。
まず、片側を黒線まで油粘土に埋めて土台を作り、外枠を作り、上から石こうを流し込む、そういう流れとなります。外枠には、牛乳パックを再利用しました。
油粘土はダイソーなんかでも売ってますが、繰り返し使うのであれば、クオリティー的にはハンズとかで買ったほうがいいかなという気がします(なんとなく)
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石こう100に対し水78の割合で混ぜます。(この割合は石こうの種類によって微妙に違うようなので、袋に書いてある通りにします。)
とにかく一生懸命混ぜます。
少し粘り気が出始めたら先ほどの型に注ぎます。
※粉末の石こうは吸い込むと良くないようなので、マスクなどを着用して下さいね。
これで固まるまでしばらく待ちます。
と言っても、わりとすぐ固まります。
固まる途中で熱がでるようなので、ほんのり温かくなります。
手で触ってみて固いなーと思ったら、(たぶん)OKです。
これで半分の型はできたことになります。
残りの半分を作ります。
今作った型(石こう側)を下にして、土台とします。
先ほどまでの土台だった油粘土を取り外します。
ここに再び石こうを溶かした水を流し込む訳ですが、このままだと石こう同士がくっついてしまいます。
それを避けるためにカリ石鹸水溶液を表面に塗ります。
石こうと同じ売り場で専用のカリ石鹸も売っています。千数百円だったかと。
これと同じような成分(カリ石鹸含有)の「赤ちゃん石鹸」(100均で購入)でも大丈夫でした。
筆などでカリ石鹸を溶かした水を表面にまんべんなくペシャペシャっと塗ったら、石こう水を流し込みます。
しばらしして固まったかなーと思ったところで、外枠の牛乳パックを外します。
うっすらと境目がわかるかと思います。
このすき間にマイナストライバーなどの硬くて平たいものを入れて徐々にこじ開けていきます。型を壊さないように慎重かつ大胆に行います。案外壊れないものですし、割れてしまっても、石こう水を接着剤代わりにして補修することもできます(割れ方にもよりますが・・・)。
原型を取り除きます。(原型は水を含ませると粘土として再生できるので、ここで壊れてしまっても問題ありません)
水で表面を綺麗にして日陰で乾かします。
石こうはかなり水分を含んでいるので、完全に乾くまでに2~3日かかるかも知れません。新聞紙などを下に敷いておくと水分を吸ってくれます。
型を使ってみる
乾いた型に粘土を詰めて、試作してみました。
と、写真を並べると型から綺麗に出てきたように見えるかもしれませんが、繋ぎ目や表面は必ずしも滑らかではなかったので(粘土の詰め方が原因だと思います)、取り出した後、粘土ヘラなどで滑らかにしてあげる必要がありました。
粘土の詰め方はもっと研究したほうがいいかな、と思いました。
ざっくりではありますが、こんな感じで割と簡単に石膏型が作れますので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。